keep the blues alive

Form

Chord progression

ブルースの基本構成として、12小節形式で綴られる詩が多い。
しかし、古いバラッド(バラッド)の流れを汲んだ8小節のブルースも少なくない。 例えば、リロイ・カーの「How long,how long blues」やミシシッピ・シークス、ハウリン・ウルフの 「Sittin' on top of the world」などがある。 ここでは、現在までも最もポピュラーな12小節形式を紹介してみたいと思う。


ブルース形式(12小節形式)のコード進行


表の中のローマ数字はコードの度数を表す。 例えば、キーがCとするとそのコード進行は以下の通りとなる。



これを基本にコード進行の早見表を作ってみると以下の様になる



この3コード 、12小節形式を理解し、キーを設定すれば 世界中のミュージシャンとセッションが出来る。


Lyrics

歌詞は身近な出来事や、感情を表現したものが多く、日常生活の幸せな 事や憂鬱な事を12小節にのせて歌うことが多い。


Rythm

リズムは、シャッフルと呼ばれる「はねる」リズムが主流である。
また、4分の4拍子を音をのばさず「タッタッタッタ」とプレイするも の、あるいは3連符「タタタ、タタタ、タタタ」などのリズムもある。


Guitar

アメリカ南部の黒人達にとってギターは比較的安価であり移動するのに 便利で身近なものであった為、初期のブルースはギターによる弾き語りが多い。

またギターを買えない場合は、代用品として「ディドリーボー」と呼ばれる 木の棒を地面に立て針金を弦の代わりに張ったものが使われた。


さらに、ギターで「ギターソロ」や「歌と歌の間」でのフレーズを耳に するが、それらは「マイナー・ペンタトニック・スケール」を中心に構成されている。 また、「マイナー・ペンタトニック・スケール」に♭5の音を加えたものは、ブルーノート ・スケールの一つである。



ギターではチョーキング=弦を押し上げる事で、音程を1音、半音、4分の1音 (クォーター・チョーキング/ピアノでは出せない)といったテクニックや、プリングオフ 、ハンマリング、ビブラートといったテクニックも使われる。さらには、オープンチューニング、ボトルネック奏法 といったものも使われる。


以上のようなスケールやテクニックは現代音楽においてはポピュラーなものであり、このことからも現代音楽のルーツの一つと考えられるのもわかる。

inserted by FC2 system